おんなじってむつかしい
最近再入荷のうつわを見て思うこと。
「おんなじってむつかしい」ということ。
陶芸って土もかわるし、釉薬もどんどん同じようにつくってもかわっていくし、かけ方(厚掛けだったり、薄がけだったり・・・)、窯の中での置き場所によって、火の周りによってもかわってくるんだろうし、ってことは気圧とかお天気にも関係するんだろうなーとか。
本当に自然相手の仕事だとつくづく思います。
作家さんの「一緒」とお客さんの「一緒」はかなり違うし、その間の中間点をみつけることが仕事だと思っているのですが、前より、入荷毎に画像を差し替える頻度が多くなってきたように思います。
これがネットのショップのつらいところで
どっちも「正解」なんだけど、どうしても従来のものが「正」でそこから少し雰囲気が焼きあがりによってかわってくるとこれが「誤」になってしまったりして、作家さんは「誤」のもののほうが「正」と思っていても画像によりお客様はどうしても画像のものを「正」と考えられるので(それみてご注文いただいているので当然ですが)このギャップをかんじでいただかないようするのがネットショップ店主の努めのようなきがします。
先日お会いしたとある作家さんも「ネットショップはむつかしい、前と一緒じゃないとよく返品される。こっちはおんなじもん、おんなじよいうに作ってるんやけどねー。」とぼやいていらっしゃって、そういう思いを作家さんにもさせないのが仕事だなと思いました。
そんなこんなで最近入荷した下記のうつわたち。以前とかなり雰囲気がことなります。
山本泰三さんの黄粉引は白身が強くなっています。厚がけなんでしょうね。
で6寸皿は形がビミョーに異なります。
左藤さんのモール小皿は形もびらーっと平たく大きさも2cmほど大きくなっています。
これ、考えようによってはお値段が一緒なのでお得なのかも。
そんなこんなで画像差し替えました。
またご覧ください。
■山本泰三 黄粉引6寸皿 黄粉引ボウル
■左藤玲朗 モール小皿